2012年4月26日木曜日

どういう気持ちで働いているか?

この度、転職をすることになりました。それにあたり、ここ一年と四ヶ月の間も含めて技術者になってから考えていたことを書き連ねたいと思います。私が主に考えていたのは三つだけです。
  • 自分のスキルを高める。
    より汎用的なエンジニアになるためにどうすればいいか?英語を自由に話せて、ネットワーク、サーバー、webアプリケーション、DB、あらゆるプログラミング言語を自由に使えるエンジニア。自分の働ける場所は日本だけに限る必要はない。
  • 自分の武器を作る。
    LAMPエンジニアという差別化が難しい分野で、自分の武器をどうやって作ればいいのか。Linux、Apache、MySQL、P言語は、程度の差こそあれ誰でもできる。また、ある程度以上のレベルは市場からは求められていなかったりもする。どうすればいい?
  • できること、できないことをハッキリ言うようにする。
    できそうにないことを安易にYesと言わない。やれと言われても、できないことはできない。時間を費やしてもできるとは限らない。状況を説明して、あとは諦めるしかない。こう無責任に思われてしまうかもしれないけど、勿論ケースバイケース。でも本当に長時間労働はお勧めしない。なぜなら負のサイクルが発生するから。
    「エンジニアが頑張りすぎる→疲れる→退職→会社のノウハウが失われる→エンジニアが頑張りすぎる。」
    負の無限ループ。エンジニアにとっても会社にとっても、あまりよくない。
そしてこれらを実現するために、毎日英会話を50分やり、週末にはプログラミングも勉強していた。広告配信システムという自分の武器を見つけてからは業界の勉強もした。できないことはNoと言う一方で、毎日一時間以上は残業をしたし徹夜をしたこともある。土・日に出社したこともあります。当然ですが残業代は出ないし代休もありません。

私の言いたいことがより洗練された文章でClean Coderという本に書かれていました。

労働倫理
君のキャリアの責任はにある。君の市場価値を決めるのは雇用主の責任ではない。講習を受けたり、カンファレンスに出席したり本を購入するのも雇用主の責任ではない。これらは全ての責任だ。学習の時間を見つけるのも雇用主の責任ではない。週に60時間、働く計画を立てよう。40時間は仕事のため、残りの20時間は君のキャリアのため。この二つが重なることもある。その時は20時間を仕事のために充ててもいい。

自分の専門分野を知る

継続的学習を続け練習し、ソフトウェア開発者同士、協力したり、指導しなさい。また自分の開発の対象となる業界の知識についても勉強しなさい。

「ノー」と言う。
チームリーダーは金曜日という期限をはねつけるべきだった。私もリーダーの代わりに「ノー」と言い続けるべきだった。プロは権力者にも真実を伝える。プロはマネージャーに「ノー」という勇気を持っている。どうすれば上司に「ノー」と言えるのだろうか?なんたって上司だぞ!上司の命令には逆らえないんじゃないのか?それは違う。プロなら違うんだ。奴隷は「ノー」と言うことを許されていない。労働者は「ノー」と言うことをためらうだろう。だが、プロは「ノー」と言うことを期待されている。

この本の内容はどうだろう?ただの理想でしょ、現実はそんなに甘くないと思うかもしれない。でも私はそう思わない。労働者はプロであるべきだし、自分の人生を雇用者のせいにすべきでもない。環境によっては「たくさん働いたけど残業代が出ない」、「給料が上がらない」様々な文句はあると思うし、言いたいこともあるだろうけど、それを本気で思うべきではない!(笑い話レベルにしよう)自分の人生、キャリアは自分で創るものだし、自分の給料は市場で決められるべき。

最後にはなりますが、今回働いていた会社では自分の目標(モデルケース)となるようなエンジニアに会えたこと、自分の武器を見つけられたことに対しては本当に感謝しています。本当に実りのある一年と四ヶ月でした。どうも、ありがとうございました。

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